院長のつぶやき

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妊娠による腰痛
2022/09/08
妊娠中は体内のホルモンバランスが変化し、そのホルモンの働きで分娩時に赤ちゃんが子宮口を通りやすいように妊娠時には骨盤を形成します。靭帯結合組織が弛緩し仙腸関節や恥骨結合が緩み、骨盤周囲、体全体の筋緊張の緩和が行われます。
もともと腰に不安がある人や腰痛持ちの人は、お腹が大きくなってい行くに伴い、腰痛を発症することがあります。
また、お腹が大きくなるにつれて子宮の重みをすべて骨盤が支えることになるので、大きくなった子宮の為に重心が前方へ移動し、背中を反らして体全体を支えようとします。そのため脊柱の前弯が強くなり、背部の筋肉や靭帯に大きな負担がかかり、その結果腰痛の原因になります。

腰痛は妊婦さんに頻繁にみられる症状なので、腹帯やマタニティーガードルで腰を支えたり、腰痛体操や水中ウォーキングなどで身体を動かして予防することもお勧めします。

産後は出産のときに開いた骨盤、子宮は約3週間程かけて、徐々に元の体の戻っていこうとするため体調は変化します。この時期に不自然な姿勢や過度な労働を行っていると骨盤が左右対称に戻ることが難しくなります。そのため家族の支えがとても重要です。
またこの3週間くらいの間は骨盤矯正を行わなくても良いです。

赤ちゃんを抱いたときには緊張した姿勢となり、無意識のうちに不自然な姿勢となっていることもあり、また、同じ方向の足を組むなど偏った姿勢を続けると骨盤の回復に大きな影響が出ます。
この時期にしっかりと骨盤の歪み、衰えた筋肉の強化、不自然な姿勢による身体の歪みなどを治しておかないと慢性的な腰痛をもったり、椎間板ヘルニアなどを引き起こす原因になるので気を付けましょう。
妊娠による腰痛
妊娠による腰痛