院長のつぶやき

news

投球動作における「しなり」の大切さ
2025/12/18
こんにちは。ありよし整骨院です。

野球の投球動作において、球速アップやコントロール向上、そして肩肘のケガ予防に欠かせない要素の一つが「しなり」です。

当院では、単に筋力をつける・痛みを取るだけでなく、投球動作の中で正しく“しなる体”を作ることを重要視しています。

今回は特に重要な以下の5つのポイントに絞って解説します。

・股関節伸展
・腰椎伸展
・胸椎伸展
・肩甲骨後傾
・肩関節外旋

なぜ投球に「しなり」が必要なのか?

投球動作は、下半身 → 体幹 → 上肢 → 指先へとエネルギーを連動させる全身運動です。

このエネルギー伝達がスムーズに行われるためには、

・固めすぎず
・かといって不安定すぎない

適度に伸びて、適切なタイミングで戻る

この状態、つまり「しなり」が必要になります。

しなりが不足すると

・肩や肘に負担が集中する
・球速が出ない
・再現性が低くなる

といった問題が起こりやすくなります。

① 股関節伸展|下半身のしなりがすべての土台

投球動作では、軸足側の「股関節伸展」が非常に重要です。

股関節がしっかり伸展できることで、

・地面反力を最大限に使える
・骨盤がスムーズに前方へ移動できる
・上半身へのエネルギー伝達が向上する

股関節が硬い・使えない選手は、腰や肩で無理に代償してしまい、ケガのリスクが高まります。

当院では、可動域評価と動作チェックを行い、「しなる股関節」かどうかを必ず確認します。

② 腰椎伸展|使いすぎず、止まりすぎず

腰椎(腰の骨)は、動きすぎても、動かなさすぎても問題が起こります。

投球動作における腰椎伸展の役割は、

・股関節と胸椎の動きをつなぐ
・体幹の力をロスなく上半身へ伝える

ことです。

腰だけ反りすぎる選手は腰痛を起こしやすく、逆に全く動かない選手は胸椎や肩に負担が集中します。
「適切に伸びて、適切に制動できる腰椎」
これが理想です。

③ 胸椎伸展|投球動作のしなりの要

胸椎伸展は、投球動作における最重要ポイントの一つです。

胸椎が伸展できることで、

・上半身がしっかり開く
・肩甲骨が正しい位置に動く
・肩関節外旋がスムーズに行える

胸椎が硬い選手は、

・肩だけで腕を振る
・肘下がりや手投げになる

といったフォームエラーが起こりやすくなります。

当院では、胸椎の可動域改善と同時に、投球動作の中で使える胸椎伸展を重視しています。

④ 肩甲骨後傾|肩を守るためのしなり

肩甲骨の後傾は、肩関節を守るために不可欠なしなりです。

肩甲骨がしっかり後傾できると、

・インピンジメントリスクが低下
・肩関節外旋が安全に行える
・力強いトップポジションを作れる

肩甲骨が動かないまま投げ続けると、肩前面の痛みや腱板トラブルにつながりやすくなります。

「肩が悪い=肩だけが原因」ではないケースが多く、肩甲骨の使い方が大きく影響します。

⑤ 肩関節外旋|最大のしなりから一気に解放

レイトコッキング期で作られる肩関節外旋は、投球動作最大のしなりポイントです。

この外旋が、

・胸椎伸展
・肩甲骨後傾

と連動して行えることで、

・肩へのストレスを抑え
・ボールに最大のエネルギーを伝える

ことが可能になります。

外旋角度だけを無理に出そうとすると、
肩や肘を痛める原因になります。

全身の連動の中で生まれる外旋が重要です。

当院が考えるしなりとは、

可動域 × 安定性 × タイミング

この3つが揃った状態です。

・柔らかいだけではダメ
・強いだけでもダメ

投げる動作の中で使えるしなりを作ることが、パフォーマンス向上とケガ予防の両立につながります。

投球でお悩みの方へ

・球速が伸びない
・肩や肘に違和感がある
・フォームを直しても改善しない

このようなお悩みがある方は、身体のしなりが正しく使えていない可能性があります。

ありよし整骨院では、

・動作分析
・可動域評価
・投球動作に基づいた施術・トレーニング

を通して、
「投げられる体」「ケガをしにくい体」をサポートしています。

投球動作でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
投球動作における「しなり」の大切さ
投球動作における「しなり」の大切さ
投球フォームの大切さ
2025/12/08
野球のパフォーマンスを大きく左右するのが投球フォームです。
「肩が痛い…」「肘が張る…」「ボールにキレが出ない…」
これらの多くは、フォームのわずかな崩れが原因になっています。

ありよし整骨院には、リトルリーグから高校・大学野球、社会人まで多くの投手・野手が来院されますが、共通して感じるのは “正しいフォームはケガの予防と球速アップ、両方に直結する” ということです。

■ なぜ投球フォームはそんなに重要なのか?
① 肩・肘の負担を最小限にできる

腕だけに頼った投げ方になると、野球肩・野球肘のリスクが急激に上がります。

正しい投球動作は、

体幹の回旋

股関節の使い方

体重移動

肩甲骨の可動性
が連動し、局所に負担が集中しないように設計されています。

② 球速・キレが自然に向上する

無理に力を入れても球速は上がりません。
「下半身 → 体幹 → 上半身 → 指先」という運動連鎖がスムーズになることで、少ない力でボールにエネルギーが伝わります。

③ コントロールが安定する

体の軌道が整うと、リリースポイントが一定になります。
結果、ストライクゾーンに投げ切る確率が格段に上がります。

■ ありよし整骨院で行う“フォーム改善アプローチ”

当院では、痛みの部位だけを見るのではなく「なぜその痛みが出たのか」を徹底的に分析します。

・姿勢・可動域チェック

肩甲骨・股関節・胸椎の硬さを細かく評価します。

・ 投球フォームの動画解析

スマホ動画でもOK。フォームの癖・タイミングのズレを一緒に確認します。

・ 機能改善の施術

肩・肘だけでなく体幹、骨盤、股関節まで“投球動作に必要な部位”を集中的に調整。

・自宅でできる補強・ストレッチ指導

投手に必要なメニューだけを厳選してお伝えします。

■ 痛みがある状態で投げ続けるのは危険

痛みを抱えたままフォームを崩して投げ続けると、

野球肩

野球肘

インピンジメント

腰痛
などのリスクが高まり、長期離脱に繋がるケースもあります。

少しでも「おかしいな?」と感じた時点で一度ご相談ください。
早期にフォームを整えることで、痛みの改善スピードも大きく変わります。

■ 最後に(指導者・保護者の方へ)

フォームは一度直したら終わりではなく、成長や練習量によって常に変化します。
ありよし整骨院では、投手・野手・ジュニア選手のフォーム改善とケガ予防サポートを継続的に行っています。

「投球フォームを見直したい」
「肩・肘の痛みの原因を知りたい」
「これから試合や大会が続くので不安」
という選手は、ぜひ一度ご相談ください。
投球フォームの大切さ
投球フォームの大切さ
野球における股関節の重要性
2025/11/26
野球のパフォーマンスを語るうえで欠かせないのが 「股関節」 です。
投手・野手どちらにとっても、股関節の使い方は「ケガ予防」「球速アップ」「スイング力向上」に直結します。

今回は、なぜ股関節がそれほど重要なのかを、現場で多くの野球選手を施術してきた視点から解説します。

1. 股関節は“力の源”となる部位

野球の動作はすべて 下半身から力を生み、体幹を通して上半身へ伝える「運動連鎖」 で成り立っています。
その起点となるのが股関節です。

投球:右投げなら右股関節にしっかり体重が乗る → 左股関節で受け止める

バッティング:股関節の回旋が強くなると、スイングスピードが上がる

守備・走塁:切り返し・スタートダッシュで股関節の柔軟性と強さが必要

股関節の可動性が低下すると、力が上半身にうまく伝わらず、肩・肘・腰に負担がかかりやすくなります。

2. 股関節の硬さはケガの原因に

野球で多い痛みの原因の多くは、実は“股関節の硬さ”です。

肩・肘の痛み

腰痛(特に反り腰タイプ)

もも裏の張り

走塁時の内転筋痛

投球時のフォーム崩れ

これらは、股関節がうまく使えないことで起こる「代償動作」から生じることが多いです。
股関節がしっかり動くと、下半身で生んだ力を効率よく上半身へ伝えられるため、痛みの予防につながります。

3. 股関節の使い方で球速・パフォーマンスが変わる

特に投手は 股関節の“回旋力” を高めることが重要です。

股関節が使える投手の特徴

テイクバック時に軸脚の股関節にしっかりハマる

踏み込み足の着地でブレーキが効き、体が前に流れない

腕がスムーズに振れる

球持ちがよく、リリースが安定する

股関節が使えていない投手は、上半身で投げにいくため肩肘の故障リスクが上がります。

4. 自分でできる股関節セルフチェック

簡単にできるチェックをご紹介します。

✔ 内旋チェック

仰向けで膝を曲げ、つま先を内側へ倒す。
→ 45°以上倒れない場合は硬い可能性。

✔ 片脚立ちチェック

左右どちらかにブレる・骨盤が下がる
→ 股関節の安定性不足。

✔ 前屈で太もも裏が突っ張る

→ 股関節ではなく腰で曲がっている状態。

これらが当てはまる場合は、股関節主体で動けていない可能性があります。

5. ありよし整骨院のサポート内容(明石市)

ありよし整骨院では、野球選手の股関節機能を最大限引き出すために

股関節の可動域改善(手技)

投球動作の運動連鎖チェック

投手・野手別の動作指導

を行っています。

「球速を上げたい」「ケガを減らしたい」「フォームを良くしたい」といった相談が多く、学生から社会人まで幅広く対応しています。

【まとめ】

野球のパフォーマンスアップもケガ予防も、まずは 股関節の使い方から。
股関節がしっかり働くと、自然と肩・肘・腰の負担が減り、全身の動きがスムーズになります。

股関節に不安がある方、もっと野球の能力を伸ばしたい方は、ぜひ一度ご相談ください。
野球における股関節の重要性
野球における股関節の重要性
投球時における肘のストレス
2025/11/20
〜野球肩・野球肘でお悩みの方へ~

こんにちは。
明石市大久保町の「ありよし整骨院」です。

野球をしている学生さんや社会人の方から、
「投げると肘の内側が痛い」
「投球後に肘が張る」
「シャドーでも痛みが出る」
といった相談を日常的にいただきます。

今回は患者さんから特に質問の多い
『投球動作で肘にかかるストレス』について、できるだけ分かりやすくまとめました。

■ なぜ投球で肘にストレスがかかるのか?

投球は“全身を使う”複雑な運動です。

本来は
・肩の柔軟性
・肩甲骨の可動域
・股関節の捻り
・体幹の安定
などに負担が分散されるはずですが…

● 肩が固い
● 肩甲骨が動かない
● 下半身の使い方が弱い
● 体幹がグラつく

このような状態だと、本来分散されるべき負荷が “肘だけに集中” してしまいます。

特にボールリリース直前の高速回旋では、肘の内側に強い「牽引ストレス」が発生。
これが野球肘の大きな原因です。

■ 野球肘で多い症状(患者さんの声から)
・投げると肘の内側が痛む
・しばらく投げると肘が重くなる
・ノースローしても痛みが残る
・肘の曲げ伸ばしに引っかかる感じがある
・ときどきしびれが出る

これらは、肘そのものだけでなく
フォーム・柔軟性・体の使い方のクセが原因になっていることが多いです。

■ ありよし整骨院(明石市)の評価とアプローチ

当院では、肘だけを診るのではなく
「なぜ肘に負担がかかったのか?」という原因を徹底評価します。

① エコー検査
靭帯・腱・骨の状態をその場で確認。

② 可動域・フォームの評価
肩・肩甲骨・胸郭・股関節の動き、下半身の使い方をチェック。

③ 野球専門の視点での説明
大学・社会人野球のトレーナー経験を活かし、痛みの原因と改善のポイントを分かりやすく解説。

④ 施術
超音波施術
手技
ストレッチ
動作改善
など、症状の段階に合わせて施術を行います。

■ 再発を防ぐために必要なこと

野球肘は安静だけでは良くなりません。
根本的な改善には…

肩甲骨の動きの改善

股関節の柔軟性UP

体幹の安定性の向上

正しいスローイング動作

投球量と休息の管理

これらが非常に重要です。

肘の痛みは
「肘だけが悪い」のではなく、全身のバランスの崩れが表れた結果というケースがほとんどです。

■ 野球のケアなら明石市のありよし整骨院へ

当院には
少年野球・中学野球・高校・大学・社会人野球まで、多くの野球選手が来院されています。

明日の試合に間に合わせたい

投球障害を繰り返したくない

動作のクセを知りたい

エコーでしっかり確認したい

そんな方は、ぜひご相談ください。

野球経験豊富な院長が、根本改善とパフォーマンス向上までサポートします。
投球時における肘のストレス
投球時における肘のストレス
野球選手にとって体幹がなぜ重要なのか?
2025/11/18
こんにちは、ありよし整骨院です。

野球の現場に長く携わっていると、結果が出る選手ほど体幹の使い方がうまいという共通点があります。
逆に、フォームが崩れやすい・肩肘を痛めやすい・球速が伸びない選手の多くは、体幹が弱かったり正しく使えていなかったりします。

■ 体幹が弱いと、野球はどうなる?

野球は「手と足のスポーツ」に見えて、実は 胴体=体幹が動きの中心です。
ここが安定しないと、どれだけ練習しても本来の力を発揮できません。

① フォームがブレる
投球・打撃どちらも、体幹の軸が安定しないと上半身と下半身の連動が途切れます。
フォームが安定しないため、球質やスイングの再現性が落ちます。

② 肩・肘・腰に負担が集中
体幹でエネルギーを受け止められないと、
本来受ける必要のない“余分な負担”を肩や肘、腰が代わりに受けてしまいます。
結果として痛みや故障につながりやすくなります。

③ 下半身のパワーを上半身に伝えられない
野球の動作は「地面反力」をいかに正しく伝えるかが重要。
体幹が弱いと、下半身の強い力が途中で逃げてしまい、球速・打球速度が伸びにくくなります。

■ 体幹が強い選手は何が違う?
・軸がブレない
・下半身の力を効率よく腕へ伝えられる
・肩や肘への負担が減り、ケガが減る
・スイングや投球の再現性が高い
・疲れにくく、試合後半でもパフォーマンスが落ちにくい

“体幹が強い”というより
「使える体幹」になっていることが最重要です。

学生〜社会人まで多数の野球選手への施術・コンディショニング経験をもとに、選手一人ひとりの課題に合わせた改善を行っています。

■ 体幹を鍛える第一歩は“姿勢”

意外に思われるかもしれませんが、体幹トレーニングをする前に 正しい姿勢・骨盤の角度をつくることが最優先です。

・骨盤が後傾 → 下半身のパワーが逃げる
・胸郭が固い → 体幹が使えず肩肘に負担
・体幹の軸がずれる → フォームが不安定

姿勢が整うと、体幹トレーニングの効果が一気に上がります。

■ 最後に
野球は身体の連動がすべて。
その中心にあるのが 体幹 です。

どれだけ練習しても「球速が伸びない」「フォームが安定しない」「肩肘が痛む」そんな悩みの裏には、体幹の使い方が隠れていることが多いです。

ありよし整骨院では、野球選手のパフォーマンス向上と、安心してプレーを続けられる身体作りを全力でサポートします。
野球選手にとって体幹がなぜ重要なのか?
野球選手にとって体幹がなぜ重要なのか?